自分が結婚する前、何度か出席した友人の結婚式。
その時に私がいつも違和感を覚えていたのは、
披露宴でご両親がお酌をしに各テーブルを回っていること。
もちろん、いいんです。
子ども達の晴れ舞台をわざわざ見に来てくださってるお客さんに対して、
お礼をしに挨拶をするのは良いことですよね。
逆に挨拶しないことによって、非常識だ!と感じる人もいるくらいです。
それに、挨拶回りをすることで、
子どもの友人や同僚、上司など、
普段中々お会いできない人たちとお話できるというメリットもあります。
でも。。。
でも、実はずっと、もやもやしていました。
これが、本当に結婚式のあるべき姿なのかな??
って。
今回は、もやもやしてしまう理由と、結婚式のあるべき姿について、
私の考えを書いてみたいと思います。
親がホスト側という違和感
何故もやもやするのか、それは、
親が招待される側ではなく、招待する側にいるからです。
一般的な結婚式の場合、友人や同僚をたくさん呼ぶので、
新郎新婦ではなくその家族が主催になります。
そうすると、もちろん親は結婚式を主催する側となるため、
招待客ではなくなります。
その証拠に、親族の席は会場一番後ろの下座ですよね。
そしていざ披露宴が始まれば、
食事もそこそこに、各テーブルへ行って挨拶回りを始めます。
この、「親がおもてなし側」というのが私がもやもやするところで、
結婚する2人にとって大切な存在であるはずの親がなぜ一番悪い席に座るのか、
なぜ気を遣って挨拶回りをしなければならないのか、
と、いつも不思議に思っていました。
ホスト側なんだから当たり前だろうと言われてしまえば確かにその通りなんですが、
まぁ、そんなものなのかなぁ〜〜、と思いつつも、
「そもそも結婚式って誰のためにやるものなんだろう?」
という疑問が私の中にずっとありました。
結婚式は誰のためにやるものなのか?
これは人によって様々意見が異なると思いますが、
普通は、自分達のためにやるものという人が多いと思います。
ただ、式場を親に反対されて揉めた時によく考えた結果、
結婚式ってやっぱり親のためにやるものなんだと気がついたんです。
結婚式をする一番の目的って、実は親への恩返しだと思うんです。
「結婚式を一番見てもらいたい相手は誰か?」
「これまでの感謝の気持ちを一番伝えたい相手は誰か?」
・・まず間違いなく親ですよね。
逆に、自分達の結婚式に参加して、
一番喜んでくれるのも、間違いなく親です。
友達や職場の人を招待して、
その人たちを優先してもてなすのも良いですが、
自分はやっぱり親のために結婚式をしたいと思いました。
今まで愛情をかけて大切に育ててくれた人に、晴れ姿を見せて、
これまでの感謝の気持ちを伝える場。
それが、結婚式の本来あるべき姿だと気がついたからです。
日本の結婚式の在り方について
そんなわけで、親のために結婚式をやろうと決めた私。
家族婚は、まさに私の想いにぴったりなスタイルでした。
家族婚は家族だけなので、もちろん招待する側、される側の区別も無く、
親が気を遣って誰かをもてなす必要もありません。
一緒にテーブルを囲み、美味しい食事とお酒をいただきながら、
写真を撮ったりゆっくりおしゃべりしたり。
心から祝福してくれる人たちとの時間は、最高に幸せなひとときとなりました。
私も最初はいわゆる普通の結婚式をしようと思っていましたが、
今となっては、家族婚にして本当に良かったと思っています。
というわけで、私が長年抱いていたもやもやの正体は、
「本来主役であるべきはずの両親が、招待する側になっていたから」
でした。
でも、今の日本の結婚式では、それが当たり前ですよね。
自分はたまたま家族婚という形で式をすることになりましたが、
もし、家族婚じゃなくて普通に結婚式をしていたら、
もやもやしつつも親に挨拶回りを頼んでいたし、席も一番後ろにしていたと思います。
そういうマナーみたいなところって、
やっぱり日本は厳しいし、無難にいかざるをえないのが現状だと思います。
でも、結婚式って本当はそんなに形式ばってやらなくても良いし、
独特の風習にとらわれなくても、
もっと自然体で、シンプルに楽しむものなんじゃないのかなって思っています。
自分が家族婚をしたからって、何だかエラそうに書いてしまっていますが。。
ただ、結婚式そのもののあり方についてじっくり考えたり、
実際に結婚式を経験してみた結果、
これが私が今、率直に感じている意見です。
やっぱり家族婚ってすごく良いな、と思いますし、
本来あるべき結婚式の姿の1つではないかなと感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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